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中山水道航路整備事業

事業背景

中山水道 位置イラスト 中山水道航路は三河湾の湾口部に位置し、三河湾諸港へ出入港する海上交通の要衝ですが、浅瀬(最浅地点水深8.6m)や暗礁が点在するために大型船舶の航行が制限され、経済的な運行に支障をきたしていました。
 また、中山水道航路付近は三河湾、伊勢湾に出入りする船舶が合流し分流する地点であること、船舶が複雑に航行する海域であるとともに伊勢湾内屈指の好漁場で、漁船の操業の場となっていたことから海難事故の危険性が高い海域でした。

 このことから、中山水道航路の整備が求められ、平成元年に開発保全航路として中山水道航路が政令指定されました。



開発保全航路とは?

 「船舶の交通を確保するため開発および保全に関する工事を必要とする航路」のことで、その区域を政令で定めています

 なお、中山水道航路の他、浦賀水道航路、備讃瀬戸航路、関門航路など全国で15航路が指定されています。

事業経緯

 平成元年に開発保全航路に指定されて以降、各種の調査を実施するとともに、漁業補償交渉などを経て平成9年に漁業補償契約が調印され、平成11年度から本格着工されました。そして平成16年度に無事竣工を迎え、平成17年度からは保全・管理業務へと移行されました。

事業年表

昭和50年9月 航路整備計画を公表
昭和51年6月 愛知漁連へ航路整備計画を説明
昭和61年2月 中山水道航路の整備に伴う航路安全計画の検討会を発足
平成元年12月 開発保全航路として「中山水道航路」を政令指定公布
平成2年10月 漁業関係者へ現地調査結果を説明
平成7年6月 漁業補償窓口として「愛知漁連 中山水道航路対策協議会」設置
平成9年3月 着工同意の覚書に調印(愛知県漁連)
平成9年4月 着工同意の覚書に調印(三重県漁連)
平成9年8月 愛知県漁連と補償契約に調印 三重県漁連と補償契約に調印
平成9年12月 浚渫(しゅんせつ)工事から発生する砂の活用方策の検討会を設置
三河湾全体の水底質環境の改善と環境創造の側面から検討する
「三河湾水底質環境検討会」:研究機関・行政機関で構成
三河湾の水産物資源の適正な生育環境の観点から検討する
「三河湾生物環境検討会」:漁業関係者・行政機関で構成
平成10年7月 浚渫(しゅんせつ)工事(試験工事)開始
砂の活用効果の確認場所として、三河港御津地区2区地先及び
衣浦港14号地を選定し干潟・浅場造成試験工事を開始
平成11年4月 浚渫工事(本工事)開始
平成11年5月 中山水道航路浚渫土砂の愛知県への供給に関する覚書を締結
平成11年6月 本格着工記念式典
平成16年8月 浚渫(しゅんせつ)工事完了
平成17年3月 竣工記念式典
保全・管理業務へ移行